コラム

日々の弁護士活動に関する話題や、日常生活で感じた事、考えさせられた事などを取り上げてご紹介します。ご意見・ご感想などいただければ幸いです。

[ヨーロッパ見聞録]
社会主義国・デンマーク~Bestでは無くEnoughの国

北欧というと、かわいい雑貨のイメージが浮かびますが、ここでは社会主義というテーマを述べたいと思います。

社会主義の国には物乞いはいない?

日本人がヨーロッパへ行った際、まず驚くのが有料のトイレが多いことと、駅などに物乞いさんがたくさんいることだと思います。パリやドイツなどではたくさんの物乞いを見かけます。自由主義・資本主義の結果として、こういった格差が生まれるのですね(フランスを社会主義に分類する考えもありますが。。。)。

デンマーク コペンハーゲン

では、デンマークなどの社会主義の国には物乞いはいないのかというと、、、けっこうお見かけします。私も最初は「何で?何で?デンマークって税金高くて、物価高くて(日本の2倍)、でも物乞いがいるなんて、社会主義っていいことないじゃん!」と思いました。が、少し、調べてみると、彼らはジプシーなどの移民のようです(パリなどでの物乞いもジプシーが多い)。北欧では、医療費は無料(でも病院は選べない・順番待ちがすごいらしい)・大学まで学費は無料(日本の大学生の意識を基準にすると、大学まで税金で学費負担ってのもどうかと思いますね。。。)・失業保険は現役時の9割を数年保証(働かない方がいいじゃん!)ということのようですので、デンマークの国籍を持っている人で、本当の貧困層というのはあまりいないようです。

商魂たくましく儲けよう!という意識があまりありません。

確かに、国民に貧困層がいないというのは良いことです。しかし、(個人的な感想ですが)同時に、貧困に陥るリスクが無いということは、国民からBESTという意識を奪ってしまうように感じます。

世界三大がっかりのマーメイド

例えば、オーストリアなどはモーツアルトが名産(!)なので、ウィーンの街には、モーツアルトクルーゲン(チョコ)、モーツアルトコーヒーカップ、モーツアルトTシャツとか、、、他に無いのか!というくらい、商魂たくましくモーツアルトグッズがあふれています。日本でも、例えば、高知なんか、坂本龍馬、坂本龍馬、坂本龍馬、、、、ですよね。しかし、デンマーク(名産は童話作家のアンデルセン)だと、アンデルセングッズなんてほとんど見かけません。世界三大がっかりのマーメイドのグッズもあまりありません。

デンマークの人達には、商魂たくましく儲けよう!という意識があまり無いのかな~と思いました。その他にも、(若い方だとそうでも無いのですが)お店の方のサービス精神があまり無いな~と感じたりすることもけっこうありました。遊園地なども、もっとおもしろく工夫できないものかと思うこともありました。

Bestでは無くGood Enough

よく、社会主義の弊害として、人間からやる気を奪う・社会の発展を妨げるということが挙げられます。デンマークなどの北欧は、社会主義的自由主義とも言われるように、完全な社会主義国ではありませんから、旧ソ連などのような「お店に物が無い」「常に買い物は行列」なんて極端なことはありません。一見、日本やドイツやフランスと変わらないように経済や社会が動いているように見えます。でも、日本という自由主義の国で育った私には、どうしても異質に感じられた空気があるのです。

コペンハーゲンの街並み

それは、Bestでは無くGood Enoughという空気、、、。もっと良くしよう、もっと工夫しようという考えが社会にあまり浸透しておらず、ここで十分!と妥協してしまっているように感じたのです。

と、少し北欧の悪口を書きましたが、街はきれいで治安もよく、全体的はとってもよいところです。でも、やっぱり私は、自由主義のほうがいいかな~。

ちなみに、デンマークの中央駅の前には、日本でもおなじみのパン屋さんの「アンデルセン」があります。地元民にも旅行者にも、「アンデルセンのパン屋はデンマークのお店」と思っている方が多いとのことです(「コペンでアンデルセンの本店に行ったのよ~」と言っている方がいた)。が、アンデルセンのパン屋は生粋の日本の会社だそうです。

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